第27章 各種配線工事と支持間隔
金属管・合成樹脂管・ケーブル工事などの施工方法。支持間隔と曲げ半径の数値が暗記必須です。
1. 支持間隔の数値(暗記必須)
電線・管が垂れ下がらないよう固定する間隔。
・ケーブル工事:支持点間隔 2m 以下
・合成樹脂管工事:支持点間隔 1.5m 以下
・がいし引き工事:支持点間隔 2m 以下(露出)
『ケーブル2m・樹脂管1.5m』。数字をそのまま問う問題が頻出なので、セットで暗記してしまいましょう。
2. 曲げ半径
管やケーブルをきつく曲げすぎると、中の電線が傷んだり管がつぶれます。
曲げ半径は 管・ケーブルの外径(内径)の6倍以上
第1部の金属管の話(外径の6倍)と同じ考え方。『曲げ=6倍』は分野をまたいで共通の頻出数値です。
3. 各工事の施工ポイント
・金属管工事:管にD種接地(省略条件あり・第28章)。管端は絶縁ブッシングで電線保護
・合成樹脂管(VE)工事:管どうしは接着。差込み深さは管外径の0.8倍以上(接着剤使用時0.6倍以上)
・ケーブル工事:ステープルで固定。曲げ半径は外径の6倍以上
・がいし引き工事:低圧のみ。電線相互・造営材との離隔を取る
細かい数値より、まず『支持間隔と曲げ半径』を優先して固めるのが得点効率◎。
4. ここでつまずく
この章は“数値の混同”でみんな失点します。値だけ丸暗記すると本番でゴチャつくので、意味とセットで。
・合成樹脂管(VE)工事の支持間隔 → 1.5m以下(管が比較的やわ → こまめに支える)
・ケーブル工事の支持間隔 → 2m以下(造営材の側面・下面の場合)
・曲げ半径 → 管・ケーブルとも“6倍以上”
覚え方は『樹脂はこまめに1.5、ケーブル2、曲げはどれも6倍』。
VE管の差込み深さ(外径0.8倍以上、接着剤使用時0.6倍以上)も“接着剤があると浅くてよい”と理由で結ぶと逆転ミスが消えます。
5. 支持間隔の“例外”でつまずかない
支持間隔は『どこに付けるか』で例外があり、ここが最大のひっかけです。
・原則:ケーブルを造営材の側面・下面に沿わせる → 2m以下
・例外:接触防護措置をして人が触れない造営材の上面(天井裏など)→ 6m以下
・メタルラスなど金属系の壁を貫通するとき:絶縁管に通すなどして電気的に絶縁する
『側面・下面=2m、触れない上面=6m』。数字だけでなく“どこに付けるか”まで読む——これで支持間隔のひっかけは外しません。
6. 鑑別ピックアップ:点滅器取付に使う材料
点滅器(スイッチ)の取付工事では、ボックス+取付枠+プレートの組合せで施工します。材料の役割を覚えれば『使わないもの』が見えます。
・イ=金属製アウトレットボックス:深さがある四角の金属箱。スイッチ取付に使う標準
・ロ=金属製化粧プレート(カバー):取付枠の上に被せる仕上げ材。連用枠用の四角い金属板
・ハ=合成樹脂製連用取付枠:スイッチやコンセントを連用で固定する枠。ボックスに取り付ける必須部材
・ニ=金属製スイッチボックス(埋込型):小型・浅めの埋込用ボックス
『取付工事=ボックス+連用枠+プレート』の3点セット。それ以外(用途違いの材料)が『使用しない』の答えです。
7. 現場のひとこと
支持間隔は『電線・管をたるませない・落とさない』ための実務ルールです。
支持が甘い配線は、垂れて見た目が悪いだけでなく、自重や振動で接続部に負担がかかり、やがて緩み → 発熱 → 事故につながります。だから数値が法令で決まっている。
曲げ半径“6倍以上”も、きつく曲げると中の心線が傷み・管がつぶれて通線できなくなる——実際にやり直しになる失敗。
『なぜその数字か(落とさない・傷めない)』を現場目線で押さえると、暗記が“施工品質の基準”に変わって忘れません。
POINT
8. ここだけは覚える
・ケーブル工事=支持点間隔2m以下
・合成樹脂管工事=支持点間隔1.5m以下
・曲げ半径=外径(内径)の6倍以上
・VE管は接着、差込み深さ外径0.8倍以上
・がいし引きは低圧のみ
次は確認問題です。