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教科書

第26章 電線の接続

電線をつなぐときの3原則。公式例題に毎回出る最重要テーマ。リングスリーブの刻印選定も必修です。

1. 接続の3原則(公式例題頻出)

電線を接続するときの守るべき3つのルール:

① ==電気抵抗を増加させない
(いかなる場合も増やしてはならない=公式例題)==
電線の引張強さを20%以上減少させない
接続部は絶縁電線と同等以上に絶縁する
(絶縁テープを巻く、または接続器を使う)

特に①は『いかなる場合も』という言い回しで出ます。接続部が弱点にならないように、が3原則の本質です。

電線接続の3原則
電線接続の3原則

2. リングスリーブによる接続

電線をリングスリーブに通して専用工具で圧着し、確実につなぐ方法です。

圧着すると刻印が付きます:
・○(極小):細い線が少数のとき
・小・中・大:電線が太い・本数が多いほど大きく

心線の太さと本数の組み合わせで使うスリーブと刻印が決まります。技能試験でも筆記の複線図問題でも必須。(例:1.6mm×2本=小スリーブ・刻印○)

3. 差込形コネクタ

電線を差し込むだけで接続できる便利な接続器。圧着工具がいらず、やり直しもしやすい。

・差込形コネクタ:穴に電線を差すだけ
・ねじ込み形コネクタ(ワイヤコネクタ):ねじ込んで接続

どの方法でも、3原則(特に絶縁)を満たすことが大前提。接続部をむき出しのままにしてはいけません。

4. 接続部の絶縁処理 ― テープ巻きのルール

接続したあとの『絶縁』にも、はっきりしたルールがあります(3原則の③の具体形)。

・ビニルテープ:半分以上を重ねながら巻き、絶縁電線の被覆の厚さの2倍以上にする
・屋外や湿気の多い所:自己融着テープを巻き、上から保護テープ
・リングスリーブ接続後:絶縁キャップをかぶせるか、テープで同等以上に絶縁

『テープは半幅重ね・被覆の2倍以上の厚み』。むき出しゼロが、3原則③の現場での答えです。

5. 接続の種類と鑑別の土台

接続のしかたと接続器も、写真や用語で問われます(鑑別の土台)。

・つなぎ方:直線接続/分岐接続/終端接続
・単線はとも巻き、より線は巻き付けが基本
・接続器:リングスリーブ(圧着・刻印○小中大)/差込形コネクタ(差すだけ)/ねじ込み形(ワイヤコネクタ)

そして大鉄則——電線の接続はボックスの中で行い、電線管の途中に接続点をつくらない。
点検できない場所での接続は禁止、とセットで覚えます。

6. 現場のひとこと

電線の接続は、技能試験でも現場でも“事故が生まれる場所”ナンバーワンです。

接続が甘い=接触抵抗が増える=そこが発熱(第6章 I²R)=焼損・火災。だから接続の3原則『電気抵抗を増やさない/強度を2割以上落とさない/確実に絶縁する』は、暗記事項ではなく“火を出さないための鉄則”です。

リングスリーブは『太さ×本数』でサイズと刻印が決まり、中でも《1.6mm×2本=小スリーブ・刻印○》は技能・筆記とも超頻出。
差込形コネクタは工具不要でやり直しやすい一方、差し込み不足が事故のもと。

どの方式でも最後は“むき出しを残さない”。ここを現場の安全と結びつけると、3原則が腹に落ちます。

POINT

7. ここだけは覚える

・接続3原則:①抵抗を増やさない②引張強さ20%減まで③同等以上に絶縁
・①は『いかなる場合も』で頻出
・リングスリーブ=専用工具で圧着、刻印○小中大
・差込形コネクタ=差すだけ。絶縁は必須

次は確認問題です。

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確認問題で定着させると、グッと身につきます。

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