第56章 器具への結線(極性・輪づくり)
ランプレセプタクルの輪づくりと極性。技能試験で欠陥が出やすい定番作業です。
1. 輪づくりの基本
ランプレセプタクルや露出形コンセントは、心線を輪にしてねじで留めます(輪づくり)。
・輪は『時計回り』に作る(ねじを締める向きと同じ)
・ねじでしっかり締める
時計回りにするのは、ねじを締めると輪が締まる方向になるから。理屈で覚えると逆巻きしません。
2. 極性(最重要)
器具には極性があります。
・接地側(W表示・接地マーク側)=白線
・非接地側=黒線
ランプレセプタクルなら受金(ねじ込み部分)側が接地側Wで、ここに白線。極性を間違えると一発で欠陥です。第1部から一貫した『白=接地側』が実技でも問われます。
3. 輪づくりの欠陥
次は欠陥になります:
・逆巻き(反時計回り)
・重ね巻き(輪が重なっている)
・心線の露出が大きすぎる
・被覆をねじで噛み込む
・ケーブル外装の剥ぎ取り不足
引掛シーリングは輪づくり不要で、心線を差込穴の長さに合わせて差し込みます(極性は同じく必要)。
4. ここでつまずく:輪づくりの手順と練習法
輪づくりは技能試験で最も練習量が必要な技。手が覚えるまで反復するしかない。手順は以下。
①被覆を約20mmむく(露出する心線の長さ)
②心線の先端2mmを残して被覆を切る
③ペンチで心線を90度直角に曲げる
④ペンチで根本から心線をくるっと巻き、時計回りで輪を作る
⑤ねじ穴に輪を入れ、ねじを締める
輪のサイズ目安:ねじ穴より少し大きく、ねじを締めたときに輪が完全にねじ頭に隠れる程度。
NGパターン5つ(すべて欠陥):
・反時計回りの巻き付け(逆巻き)
・心線が重なる(重ね巻き)
・輪が3/4周以下(巻き不足)
・心線露出が5mm以上(露出過大)
・被覆をねじで挟む(被覆噛み込み)
練習法:ペンチを使って1日10回×2週間。本番で5秒で作れるまで繰り返す。『時計回り・露出小・1周以上』の3点を鏡で見ながら反復するのが最短ルートです。
5. 現場のひとこと
器具結線は『輪づくり』と『極性』の2本柱。どちらも一発で欠陥になる要注意ポイントです。
輪づくりのコツは“時計回り”。ねじを締める向きと同じだから、締めると輪が締まる。逆巻き・重ね巻き・露出過大・被覆噛み込みはすべて欠陥。
極性は第1部から一貫『白=接地側』。ランプレセプタクルなら受金(ねじ込み)側が接地側Wで、ここに白線。極性を逆にすると、ランプ交換時に口金に触れて感電——だから一発欠陥。試験の厳しさ=現場の危険の裏返しです。
引掛シーリングは輪づくり不要(差し込み式)でも極性は必要。“器具で手順は変わっても、極性だけは絶対”と押さえると混乱しません。
POINT
6. ここだけは覚える
・輪づくりは時計回り(ねじを締める向き)
・接地側(W・受金側)=白線/非接地側=黒線
・逆巻き・重ね巻き・心線露出過大は欠陥
・輪サイズはねじ穴より少し大きく(締めて隠れる)
・引掛シーリングは輪づくり不要(差込み)
次は確認問題です。