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教科書

第53章 複線図を描く手順(技能)

技能試験は複線図から始まる。開始3〜5分で正確に描き切る5ステップを身につけます。

1. なぜ最初に複線図か

技能試験では単線図が支給されます。そのまま作ろうとすると必ず混乱するので、まず複線図に描き直してから作業します。

複線図が正しければ、あとはその通りにつなぐだけ。逆に複線図を間違えると全部やり直しになります。最初の数分が合否を左右します。

複線図の5手順
複線図の5手順

2. 描く5ステップ

① 器具・電源を単線図どおりに配置
② 接地側(白)を 電源→コンセント→負荷 へ
③ 非接地側(黒)を 電源→コンセント→スイッチ へ
④ スイッチ→対応する負荷を接続(色の指定なし)
⑤ 電線の色・接続点・刻印・寸法を記入

第6部の複線図と同じ考え方。『白を負荷へ、黒をスイッチへ』が核心です。

3. スピードを上げる練習

本番では複線図に使える時間は3〜5分程度。これを超えると作業時間が足りなくなります。

候補問題13問は事前公表されているので、13問すべての複線図を『見ずに描ける』まで反復しておくのが王道。手が覚えるまで繰り返せば、本番は迷わず描き切れます。

4. ここでつまずく:本番で描くときの実践テク

練習で描けても本番で時間がかかるのは、書く位置・色分け・補助記入がバラバラだから。下のルールで描けば3分以内に収まります。

問題用紙の余白に描く(裏面禁止の場合あり→事前確認)。スペースは縦10cm×横15cm程度確保

色分け:4色ボールペンが便利
  黒=非接地側電線/青or黒=接地側(白の代わり)/赤=スイッチ戻り/緑=接地線

すぐに『刻印』『寸法』も書き込む
  接続点には ○ / 小 / 中 などの刻印
  各電線にはサイズ(1.6/2.0)と本数(2C/3C)

ジョイントボックス内の接続点に番号を振る
  『接続点①は1.6mm×3本=小スリーブ』のように紐付け

見直しは『色・刻印・本数』の順で
  配線本体の見直しは作業中に都度行う

『描く=そのまま組み立て指示書になる』。情報が詰まった複線図ほど、後の作業が速くて正確です。

5. 現場のひとこと

技能試験は『複線図を3〜5分で正確に描けるか』で勝負が半分決まります。ここで時間を使いすぎると、配線・結線が間に合わず欠陥に直結する。

5ステップは第6部(第41章)とまったく同じ:①接地側(白)を負荷へ ②電圧側(黒)をスイッチへ ③スイッチ→負荷 ④色記入⑤刻印・寸法。『白を負荷へ、黒をスイッチへ』が核心、も同じ。

候補13問は事前公表=“答えが分かっている試験”。13問すべて『見ずに描ける』まで反復した人だけが、本番で複線図に迷わず、作業に時間を回せます。

学科の複線図がそのまま実技の土台。“描けるを手に覚えさせる”——ここが合格の分岐点です。

POINT

6. ここだけは覚える

・技能試験はまず複線図に描き直す
・5手順:配置→白(負荷)→黒(スイッチ)→スイッチ-負荷→記入
・複線図に使える時間は3〜5分
・候補13問の複線図は見ずに描けるまで反復
・4色ボールペン+刻印・本数も同時記入

次は確認問題です。

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確認問題で定着させると、グッと身につきます。

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