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教科書

第55章 差込形コネクタ接続(技能)

差し込むだけだが、差込み不足や心線露出が欠陥になる。確実な処理を身につけます。

1. 差込形コネクタの作業

差込形コネクタ(第26・44章)は、心線を奥まで差し込むだけで接続できます。

圧着工具が不要なので作業は速いですが、『正しく差し込めているか』が欠陥判定のポイントになります。速い分、雑になりやすいので注意。

2. 心線の処理

コネクタごとに決められた長さで心線を剥く(差込み確認線が目安)
・心線を奥までまっすぐ差し込む

欠陥になるのは:
・差込みが不足している(奥まで入っていない)
・心線が根元で露出している
・心線が先端から出すぎている

『差込み不足』『心線露出』が2大欠陥。差し込んだら確認線まで入っているか目で見て確認します。

3. リングスリーブとの使い分け

技能試験では『この接続箇所はリングスリーブ、この箇所は差込形コネクタ』と指定されることがあります。

指定を見落として違う接続器を使うと欠陥(誤り)になります。複線図を描く段階で、どの箇所がどちらの接続かを書き込んでおくとミスを防げます。

4. ここでつまずく:ストリップゲージとミス防止

差込形コネクタの欠陥は、ほぼ被覆をむく長さの間違いから発生します。コネクタ本体に『ストリップゲージ』という被覆をむく長さの目安が刻印されているので、必ずそれに合わせます。

被覆を約12mmむく(コネクタ本体のゲージに電線を当てて測る)
・むきすぎ → 心線が根元から露出 欠陥
・むき不足 → 心線が確認窓まで届かない 欠陥

心線をまっすぐにして奥まで差し込む
・コネクタ側面の確認窓に心線の先端が見えればOK
・見えていない=差込み不足 欠陥

チェック手順は2ステップ:
①むいた長さがゲージと同じか目視
②差し込んだ後、確認窓から先端が見えるか目視

やり直しは比較的しやすい(電線を引き抜いて再挿入可)が、何度もやると被覆が傷ついて欠陥になるので、1発で決める意識が大切です。

5. 現場のひとこと

差込形コネクタは作業が速く、技能試験でも“稼ぎどころ”。ただし油断すると欠陥になります。

2大欠陥は『差込み不足』と『心線露出』。
ストリップゲージどおりに被覆をむき、確認窓まで心線が入っているかを“目で見て”確認する——これだけで防げます。

そして試験特有の落とし穴が『接続器の指定見落とし』。“ここはスリーブ/ここはコネクタ”の指定を違えると、作業が完璧でも欠陥(誤り)。
対策は第53章と同じ——複線図の段階で各接続箇所に“スリーブ/コネクタ”を書き込んでおくこと。

現場でも差込形は多用しますが、“速い分、確認を省くと事故る”。速さと確実さの両立が、プロの差込み接続です。

POINT

6. ここだけは覚える

・差込形コネクタ=奥まで差し込むだけ
・欠陥:差込み不足・心線の根元/先端露出
・決められた長さで心線を剥く(確認線が目安)
・ストリップゲージに当てて約12mmむく
・差込み後、確認窓から心線先端が見えればOK
・指定の接続器(スリーブ/コネクタ)を守る

次は確認問題です。

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確認問題で定着させると、グッと身につきます。

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