第42章 最少電線本数
指定箇所を通る電線が最少で何本か。複線図を描いて数える、配線図問題の定番です。
1. どんな問題か
配線図の指定箇所(電線管の中やボックス間など)を通る電線が、最少で何本になるかを答える問題です。
解き方はシンプルで、『複線図を描いて、その箇所を通る線を数えるだけ』。第41章の複線図が描ければ確実に解けます。
2. 本数が変わるポイント
・3路スイッチ間:渡り線が必要なので本数が増える(3路間は基本3本)
・パイロットランプの結線方式(常時/同時/異時)で本数が変わる
・コンセントとスイッチが同じ管を通ると本数が増える
『どこを通る線か』を複線図上で丁寧に追うのがコツ。あわてず1本ずつ数えれば間違えません。
3. 解く手順
① 配線図の該当部分を複線図に変換
② 指定された箇所(管・ボックス間)を横切る電線を1本ずつ数える
③ 接地側・電圧側・スイッチ戻りをもれなくカウント
複線図さえ正しく描ければ、あとは数えるだけの作業。第41章の手順を確実にしておくことがそのまま得点につながります。
4. よく出る本数パターン
過去問では、配線図の特定区間で『電線本数は何本?』が繰り返し出題されます。典型パターン4つを押さえれば、たいていの問題が解けます。
・スイッチ1個+負荷1個:管区間 2本(白・黒)
→ スイッチを経由しない区間は2本が基本
・3路スイッチ間(渡り線区間):3本
(白1本・渡り線2本)
→ 階段・廊下の3路では必ず3本
・スイッチ2個+負荷2個(同じボックス):
ボックス→負荷側は 4本
(白1・スイッチ戻り2・電圧側1)
・3路2個+4路1個:4路スイッチの両側はそれぞれ 4本(渡り線4本)
数え方のコツは『1本ずつ◯を付けながら数える』。頭の中で数えると必ずダブります。
5. ここでつまずく
最少電線本数は『計算』ではなく『複線図を描いて数える』問題です。頭の中だけで数えようとして外すのが定番ミス。
手順は固定:
① 該当部分を複線図に変換(第41章の3手順)
② 指定の管・ボックス間を“横切る線”を1本ずつ印を付けて数える
③ 接地側・電圧側・スイッチ戻りをもれなくカウント
本数が増える主因は『スイッチが多い/パイロットランプの結線方式』。あわてず1本ずつ、線に印を付けながら数えればダブりも数え落としも防げます。
結局この章は第41章が描けるかの“応用テスト”。複線図が安定して描ければ自動的に取れます。
6. 現場のひとこと
最少電線本数は、現場では『材料をムダなく・足りなく配線する』段取り力そのものです。
ボックス間に何本通すかを読み違えると、ケーブルが足りずに作業が止まったり、余計に買って材料費がムダになったり。“図面から必要数を正確に拾う”のは、見積りや材料手配に直結する実務スキルです。
試験で複線図にこだわって問うのは、それが現場の段取りと品質の土台だから。『描いて数える』を手に染み込ませた人が、本番でも現場でも強い——ここは反復あるのみです。
POINT
7. ここだけは覚える
・最少電線本数=複線図を描いて数える
・3路スイッチ間は基本3本
・パイロットの結線方式で本数が変わる
・複線図が描ければ必ず解ける
次は確認問題です。