第24章 照明・電気機器
照明の種類と効率、電動機・変圧器の基礎。出題は控えめですが、効率の順番は押さえます。
1. 照明の種類
・白熱電球:暖かい光だが効率が低く寿命が短い
・蛍光灯:白熱より高効率。点灯に『安定器』が必要。グロー式・ラピッド式・インバータ式がある
・LED:最も高効率で長寿命、発熱も少ない
・水銀灯・HIDランプ:明るいが点灯まで時間がかかる(始動時間が長い)
省エネで主流はLEDです。
2. 効率の順番(頻出)
同じ明るさを得るときの効率は——
LED > 蛍光灯 > 白熱電球
LEDが一番省エネ、白熱電球が一番非効率。『LEDが最強、白熱が最弱』とだけ覚えれば選択肢で迷いません。
蛍光灯には安定器が必要、というのもよく問われます。
3. 電動機・変圧器の基礎
・三相誘導電動機:工場やビルの動力の主役。三相交流(第9章)で回る
・変圧器:電圧を上げ下げする。電磁誘導(第10章)を利用
・進相コンデンサ:力率改善(第18章)に使う
ここまで学んだ理論と現場の機器がつながる部分です。深入りは不要、『何をする機器か』を押さえれば十分。
4. 三相誘導電動機のキホン ― 速さと逆転
出題は控えめな章ですが、三相誘導電動機だけは計算と知識で顔を出します。
・回る速さ(同期速度):Ns=120f/p〔min⁻¹〕(f=周波数、p=極数)。実際はすべりがあり少し遅い
・始動電流が大きい → スターデルタ始動で抑える
・電源3本のうち2本を入れ替えると逆回転
特に『2線入れ替え=逆転』は一問一答で頻出。Ns=120f/pの式とセットで、ここだけ押さえておけば十分です。
5. 鑑別ピックアップ:ソケット類
照明器具を直接取り付けるソケット類も鑑別で問われます。
・線付防水ソケット:写真の黒い丸い本体+直接出ているリード線が特徴。電線があらかじめ接続済みで、防水構造。屋外の臨時照明・仮設・看板灯などで使う
・キーソケット:本体に小さなツマミ。ツマミを回してON/OFF
・プルソケット:本体下から引きひもが出ていて、ひもを引いてON/OFF。和室や押入れの天井用
・ランプレセプタクル:技能試験で必ず登場。白い陶器製で2本のねじ端子(極性あり:W=接地側)
『リード線直付け+黒い丸=線付防水/ツマミ=キー/ひも=プル/白い陶器=レセプタクル』。見た目の特徴で見分けます。
6. 現場のひとこと
照明と動力は、ビルメンの“日常業務そのもの”です。
照明は今やほぼLEDへの更新が定番。『LEDが最も省エネ、白熱が最も非効率』は、そのまま“電気代削減提案”の根拠になります。蛍光灯には安定器、という知識は球切れ対応で実際に効く。
動力側は、三相誘導電動機(第9章)がポンプ・ファン・エレベーターを回し、変圧器(第10章)が受電電圧を建物用に落とし、進相コンデンサ(第18章)が力率を整える。“理論で学んだ部品が、目の前の設備のどこにいるか”が見えると、点検が一気に立体的になります。
深入り不要。『何をする機器か』を現場の景色と結びつけて押さえるのが、いちばん効率のいい覚え方です。
POINT
7. ここだけは覚える
・効率:LED > 蛍光灯 > 白熱電球
・蛍光灯には安定器が必要
・水銀灯・HIDは始動時間が長い
・三相誘導電動機=動力の主役/変圧器=電圧変換
次は確認問題です。