第29章 施工できる場所
場所によって使える工事が決まっています。『どこでもOKの4工事』を軸に攻略します。
1. 場所の分け方
施設場所は次のかけ合わせで分類されます。
・展開した(露出)場所
・点検できる隠ぺい場所
・点検できない隠ぺい場所
× 乾燥/湿気・水気のある場所
この組み合わせごとに『使える工事』が決められています。全部覚えるのは大変なので、軸を1つ持つのがコツです。
2. どこでもOKの4工事(攻略の軸)
次の4つは、どんな場所でも施工できます。
・合成樹脂管工事
・金属管工事
・2種金属製可とう電線管工事
・ケーブル工事
まずこの4つを『全場所OK』と覚える。すると問題は『これ以外の工事がその場所で使えるか?』に絞れて、一気に解きやすくなります。
3. 制限のある工事
・金属線ぴ・金属ダクト・ライティングダクト:
乾燥した点検できる隠ぺい場所のみ
(湿気・水気のある場所は不可)
・がいし引き工事:低圧のみ
『ダクト・線ぴ系は乾燥+点検できる場所限定』と覚えておくと、ひっかけに強くなります。
4. 使える/使えないの“もう一段” ― 電圧と隠ぺい
場所だけでなく『使用電圧』と『点検できない隠ぺい』でも、もう一段ふるい分けがあります。
・点検できない隠ぺい場所でOKなのは、全場所OKの4工事だけ(合成樹脂管・金属管・2種金属可とう・ケーブル)
・ライティングダクト:対地電圧150V以下。開口は下向き、造営材を貫通させない
・金属線ぴ・金属ダクト:300V以下
・がいし引き:低圧のみ・露出(点検できない隠ぺいには使えない)
『迷ったら万能4工事に戻る/ダクト線ぴは電圧と乾燥に弱い』。この2軸でほぼ解けます。
5. 現場のひとこと
『その工事、そこでやっていいの?』——これは現場で施工方法を決める最初の判断です。
攻略の軸は1つだけ:合成樹脂管・金属管・2種金属可とう・ケーブルの“4工事は全場所OK”をまず固定。あとは『それ以外(ダクト・線ぴ系)が、その場所で使えるか?』だけを考えればいい。
なぜダクト・線ぴ系が湿気・水気でNGか=水が入ると絶縁が落ちて漏電・短絡するから。がいし引きが低圧限定なのも安全上の理由。理由で押さえると、ひっかけ問題に強くなります。
現場では『湿気・水気・点検できるか』を見て工法を選ぶ。試験の場所分類は、その判断手順そのものです。
POINT
6. ここだけは覚える
・全場所OKの4工事:合成樹脂管・金属管・2種金属可とう・ケーブル
・線ぴ/ダクト系=乾燥+点検できる隠ぺい場所のみ
・ライティングダクトは湿気・水気不可
・がいし引きは低圧のみ
次は確認問題です。