第20章 電線管・ダクト類
電線を保護する管。金属管・合成樹脂管・可とう管の種類と、CD管とPF管の違いが定番出題です。
1. 電線管の3グループ
電線を傷や水から守る管が電線管です。大きく3グループ:
・金属管:薄鋼・厚鋼・ねじなし電線管
・合成樹脂管:硬質塩化ビニル(VE)、PF管、CD管
・金属可とう電線管:プリカチューブ(F2)。曲げやすく、動く部分や狭い所に使う
ほかに金属線ぴ・金属ダクト・ライティングダクトなどもあります。
2. CD管とPF管の違い(最頻出)
合成樹脂管で必ず問われるのがこの2つ。
・CD管:自己消火性『なし』。オレンジ色。コンクリート埋設専用。露出やコンクリート以外の隠ぺいには使えない。
・PF管:自己消火性『あり』。露出・隠ぺいどちらもOK。
覚え方:『CDはコンクリート専用(Cで対応)、PFはどこでもFlexible』。色とセットで覚えると確実。
3. 金属管の種類
金属管は3種類。
・薄鋼電線管:肉厚が薄い。記号C
・厚鋼電線管:肉厚が厚く丈夫。屋外や埋設
・ねじなし電線管:管端にねじを切らず、止めねじ式のコネクタで接続。記号E
ねじなし電線管はボックスコネクタ(止めねじ)でつなぐ、というのが施工と結びつく頻出ポイント。
4. 管の太さの呼び方でつまずかない
電線管は『太さ(呼び径)』の表し方が種類で違います。ここを知らないと、選定問題で手が止まります。
・金属管(薄鋼・厚鋼):内径に近い『偶数』。16・22・28・36…〔mm〕
・ねじなし電線管(E):外径に近い『奇数』。E19・E25・E31…
・硬質塩化ビニル管(VE):内径で表す
丸暗記しなくても『金属管は偶数、ねじなしEは奇数』のリズムだけ押さえれば、選択肢の数字でほぼ見分けられます。
5. 線ぴ・ダクトのなかま ― 鑑別の土台
管のほかに『線ぴ・ダクト・ラック』の仲間も出ます。実物写真を見て答える鑑別の土台です。
・金属線ぴ:細い金属のカバー。1種(メタルモール・幅4cm未満)/2種(レースウェイ)
・金属ダクト:幅5cmを超える角ばった箱。たくさんの電線をまとめて通す
・ケーブルラック:写真のようなはしご状の金属枠。電気室・大型ビルの天井に設置し、多数のケーブルを支える
・ライティングダクト:照明用のレール。
開口部は下向き、造営材を貫通させない、原則D種接地
見た目(細いカバー=線ぴ/大きな箱=ダクト/はしご状=ケーブルラック/レール=ライティングダクト)で覚えると鑑別で迷いません。
6. 鑑別ピックアップ:地中埋設工事の材料
『トラフ』とは、地中埋設ケーブルを上から保護するU字溝状の保護材(上部に蓋がある)。地中埋設工事ではこの周辺材料がセットで問われます。
・イ=埋設標識シート:『危険 注意 この下に低圧電力ケーブルあり』の表示。ケーブルの上部に敷設し、掘削時に存在を警告する
・ロ=トラフ:U字溝形+上部にふた。ケーブルを物理的に保護する開放型構造=この問題の正解
・ハ=FEP管(波付硬質ポリエチレン管):黒い蛇腹状の管。コンクリート埋設・地中配管で電線を直接包んで保護する
・ニ=CEケーブル(架橋ポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシース):黒いシースの電力ケーブル本体。保護される側
『見つけてもらう=標識シート/物理的に守るU字蓋=トラフ/包んで守る蛇腹=FEP管/中身=CEケーブル』。役割の違いで覚えます。
7. 現場のひとこと
管の選び分けは、現場では“見た目で即判断”します。
・オレンジの可とう管 → CD管。コンクリート埋設専用(露出で使ったら施工不良)
・露出や転がし配線 → PF管(自己消火性ありで安心)
・丈夫さが要る屋外・埋設 → 厚鋼電線管
・天井内などで手早く → ねじなし電線管(E)+ボックスコネクタ
『CDはオレンジ=コンクリート専用』は、色で覚えると現場でも試験でも一瞬で出ます。管の種類を間違えると、やり直し=手戻りに直結。だから試験でしつこく問われる——そう捉えると暗記が“ミス防止の知恵”に変わります。
POINT
8. ここだけは覚える
・電線管=金属管/合成樹脂管/金属可とう管
・CD管:自己消火性なし・オレンジ・コンクリート埋設専用
・PF管:自己消火性あり・露出/隠ぺいOK
・ねじなし電線管はボックスコネクタ(止めねじ)で接続
次は確認問題です。