第39章 電気図記号
配線図問題で出題数が最も多い最重要単元。記号と器具を結びつければ大きな得点源になります。
1. 図記号はなぜ重要か
配線図問題では『この記号は何の器具か』が繰り返し問われます。出題数が最も多い分野なので、ここを固めると一気に点が伸びます。
記号は JIS(日本産業規格)で決まっており、器具の写真鑑別(第25章)とセットで覚えると相乗効果があります。
2. 配線の種別(線の描き方)
配線図では、線の描き方で施工場所を表します。
・実線:天井隠ぺい配線
・破線(ダッシュ):床隠ぺい配線
・点線:露出配線
さらに線のそばに『傍記』として電線の種類(IV/VVF など)・太さ・本数が書かれます。ここを読めると複線図(次章)に進めます。
3. よく出る器具記号
・点滅器:● (単極)、●3(3路)、●4(4路)
・コンセント:丸に2本線。接地極付はE、防雨形はWP などの傍記
・照明:○(白熱灯)、箱形(蛍光灯)
・電動機:M、電力量計:Wh
・配線用遮断器:B、漏電遮断器:BE
・ジョイントボックス:●(黒丸)
傍記アルファベット(E=接地、WP=防雨、LK=抜け止め)も合わせて覚えます。
4. ここでつまずく:図記号を系統で5つに分けて覚える
40個以上ある図記号を1つずつ暗記するのは大変。系統で5つに分けて覚えると楽です。
・スイッチ系:●(単極)/●3(3路)/●4(4路)/●H(蛍ホタル)/●A(自動)
・コンセント系:丸2本線。E(接地)/WP(防雨)/LK(抜け止)/EL(漏電)
・照明系:○(白熱)/箱形(蛍光)/×(点滅器との対)
・分電盤・装置系:B(配線用遮断器)/BE(漏電遮断器)/Wh(電力量計)/M(電動機)
・接続系:●(ジョイントボックス)/プルボックス
『スイッチ・コンセント・照明・分電盤・接続』。カテゴリで括ってから、その中の傍記の違いを覚えると丸暗記より定着します。
5. 傍記アルファベット完全リスト
器具記号の右側や下に小さく書かれた『傍記』は、1文字でその器具の特性を示します。試験では選択肢の微妙な違いとして出題されます。
・E:接地極付(earth)
・EL:漏電遮断器付(earth leakage)
・WP:防雨形(weather proof・屋外OK)
・LK:抜け止め形(lock)
・H:蛍ホタルスイッチ(位置表示付き)
・A:自動スイッチ(人感など)
・T:タイマー付スイッチ
・2P:2極
例:『コンセント+E+WP』なら、接地極付・防雨形の屋外用コンセント。傍記の組合せで器具の機能を読み解く——これが配線図問題の基本動作です。
6. 現場のひとこと
図記号は、配線図問題の“読み書きの文字”です。ここが読めないと配線図20問が丸ごと落ちます(=配点の4割)。逆に言えば、記号を覚えるだけで大きな得点源。
現場でも、図面は職人どうしの共通言語。『●3はどこ?』『ここWPね』と記号で会話します。傍記アルファベットは意味で覚えると速い:
・E=Earth(接地)/WP=WaterProof(防雨)/LK=LocK(抜け止め)
丸暗記がつらければ、器具の“実物”と結びつける。第22〜24章で見た現物と記号がつながると、図面が一気に立体的に読めるようになります。配線図は『記号→実物』の翻訳作業、と捉えるのがコツ。
POINT
7. ここだけは覚える
・図記号は配線図問題で出題数最多=最優先
・実線=天井隠ぺい/破線=床隠ぺい/点線=露出
・点滅器●、3路●3、4路●4
・傍記:E=接地極付、WP=防雨、LK=抜け止め
・写真鑑別とセットで覚えると強い
次は確認問題です。