第16章 分岐回路の設計
コンセントや照明につながる末端の回路が『分岐回路』。遮断器・電線の太さ・コンセントの組み合わせ表が頻出です。
1. 分岐回路とは
幹線から分かれて、実際にコンセントや照明へ電気を届ける末端の回路が『分岐回路』です。
分岐回路は、保護する過電流遮断器の定格で種類が決まります(15A、20A、30A、40A、50A など)。そして遮断器の定格に応じて、使える電線の太さとコンセントの種類が決められています。
2. 組み合わせの表(暗記必須)
分岐回路の『遮断器 × 電線の最小太さ × コンセント』の代表的な組み合わせ:
・15A:電線1.6mm以上/コンセント15A以下
・20A(配線用遮断器):1.6mm以上/20A以下
・20A(ヒューズ):2.0mm以上/20A
・30A:2.6mm(5.5mm²)以上/20〜30A
・40A:8mm²以上/30〜40A
・50A:14mm²以上/40〜50A
『遮断器が大きい=太い電線=大きいコンセント』という対応。表で覚えるのが王道です。
3. 考え方のコツ
丸暗記がつらければ、原理で押さえます。
遮断器の定格が大きい=たくさん電流を流す=太い電線でないと過熱する=大きいコンセントが必要。
つまり3つは『大きさが連動』しています。細い電線に大きな遮断器を付けると、電線が先に焼けても遮断器が落ちず危険——この発想で表を思い出せます。
4. 現場のひとこと
分岐回路は、私たちが毎日使う『部屋のコンセント回路』そのものです。
ブレーカー(過電流遮断器)・電線の太さ・コンセントの定格——この3つは必ずセットで釣り合っていないといけません。どれか1つだけ大きくしても意味がなく、危険。
現場で多いのが『この回路にもう1台機器を足したい』という相談。分岐回路の容量と、すでにぶら下がっている負荷を見て、足して大丈夫かを判断します。ブレーカーが頻繁に落ちる=その回路が容量オーバーのサイン。
表の暗記は『安全に使える組み合わせの早見表』。現場の増設判断に直結する、生きた知識です。
POINT
5. ここだけは覚える
・分岐回路=末端のコンセント・照明への回路
・遮断器定格で種類が決まる(15/20/30/40/50A)
・15A・20A配線用遮断器 → 電線1.6mm以上
・30A → 2.6mm(5.5mm²)以上、コンセント20〜30A
・『遮断器大→電線太→コンセント大』が連動
次は確認問題です。